ツーバイフォー住宅は北米生まれで、そのルーツは19世紀初めの開拓時代。建築技術者や資材が不足していた当時、限られた木材で合理的に建てられ、しかも過酷な自然から暮らしを守る住まいが求められました。そうした時代背景から生まれたツーバイフォー工法は、その後さまざまな改良を重ねてアメリカ全土に普及、現在では北米(アメリカ、カナダ)の木造住宅の90%以上がツーバイフォー工法による住宅といわれ、さらに北米以外でも高く評価され、国際的な住宅として広く普及しています。このツーバイフォー工法の原型が日本にはじめて登場したのは明治時代。その代表的なものが、あの札幌の時計台です。北海道の厳しい自然環境のなかで百年以上の時を経て、今なお時を刻むその姿はツーバイフォー工法の優れた性能が日本でも十分に発揮されることをみごとに実証しています。 ツーバイフォー工法は、日本古来の工法である軸組工法とは構造的にまったく異なる考え方に基づいた建築工法です。軸組工法では基本構造となる柱や梁によって建物を支えるのに対し、ツーバイフォー工法では構造用製材でつくった枠組みに構造用合板を張り付けたパネルで床・壁・天井を構成して建物を支えています。つまり、軸組工法は「線」によって、ツーバイフォー工法は「面」によって構造を支えることを基本にしています。構造用製材はJAS規格によって厳しく品質がチェックされた上に、使用する箇所ごとに製材品の規格等を細かく定めています。このように細部にまで徹底した品質管理は、ツーバイフォー工法の高い信頼性の証しでもあります。しかも設計面においても優れた特性を持っており、自由度の高い住まいづくりが可能です。 |
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